■知的生産性向上システムDIPS (著)小林 忠嗣




1991年発行の古い本ですが、ホワイトカラーの知的生産性向上テクニックの

先駆け的な本です。

いくつか面白い考え方がありますが、私が気にいっているポイントは二つ。



① 知的作業の生産性向上は、仕事の受け方の改善から

 例えば、上司やお客さまから、「○○について調べてほしい」と言われた時に、

 「ハイ、わかりました!」と何も考えずにうけてはいけません。



 「○○について調べてほしい」という要望を素直に受けて調査にかかると、

 ○○に関することはすべて調べなければならなくなる。



 「なぜ○○について調べたいのか、その資料を何に使いたいのか」

 という理由を核心まで掘り下げること。

 そうすることで、上司やお客様のニーズにより的確に応えられるようになります。



② 防衛の30行動

 組織人にとって雑用は不可避です。

 お客さんや上司から電話があれば出なければいけないし、

 同僚から相談があれば聞かないわけにはいきません。



 それでも自分が集中している時間にはそんな邪魔が入るのは避けたいもの。

 そのために、雑用の発生原因になりそうなこと、相手に対して、

 自分から事前にしかける時間を30分持つ。

 それが防衛の30(サンマル)行動です。



 「あれはどうなっているの?報告書出して」と言われる前に、

 自分からメモ程度を提出するだけで済ませちゃえ、というやり方です。

 それは言われてからやるより気分がいいものです。

 これを組織内で実践しているのがトリンプのがんばるタイムだと思われます。





【質問】自社の知的生産性は、高いですか?





最近はブルーカラー、ホワイトカラーという切り分けをあまり聞かなくなりました。

ただ作業をしているだけのブルーカラーは日本にはもういないのかもしれませんね。