今日のメルマガはこの本を読んで書いたメモです。

◆社長失格 (著)板倉 雄一郎

今日の内容にピンときた方はぜひこの本を買って読んでください。

100倍ピンときます。



会社を興す人は起業家、会社を経営する人は経営者。

名選手が必ずしも名監督ではないように、会社を興す人=起業家と、

会社を維持発展させる人=経営者に求められる資質は全く違います。



起業家には商売のセンスが必要であり、それがなくては会社は立ち上がりません。

ところが立ち上がった会社にはマネジメントが必要です。



社長に商売のセンスがなくても、経営が上手ければ会社は何の問題もなく

利益を上げ続けることができます。

反対に、経営者にいくら商売のセンスがあっても、経営が下手であれば

会社はいつまでたってもドタバタ劇でしょう。



典型的な事例です。

商売のセンスのある社長が素晴らしい商売のアイデアを思いつき社員に伝えます。

すると社員からは『誰が作るんですか?』『販路に問題が・・・』

こんな反応が返ってきます。



社長は怒鳴ります。

『そんなの後で考えればいいことだろう!このアイデアはいいのか?

 悪いのか?どうなんだ?』

するとようやく『技術的には問題はないです』『販路はどうにかなると思います』

『面白いですね』くらいの返事。

とても悔しいですよね。

どうしてうちの社員はこんなに商売のセンスがないのかと。



その理由をこっそり教えましょう。

それは・・・社長にマネジメントの能力がないからです。



もし、マネジメントの能力がある社長がとびっきりのアイデアを

思いついたとしたらどうするでしょうか。

マネジメント力の上級、中級、初級、ゼロと見てゆきましょう。



●マネジメント力上級:そもそもそんなことは考えないので思いつかない

 相当レベルの高い経営者です。野球の監督がこんなバッティングフォームを

 考えてみたぞ!なんてことは言わないですよね。



●マネジメント力中級:思いついても社員から出てくるまで忘れておく

 社員から出てこないということは時期尚早であると理解し忘れる。

 これもまたマネジメントのスタイルです。



●マネジメント力初級:社内の最適な人材にアイデアの種を植える

 俺はこんなに素晴らしいアイデアを思いついたぞ!すごいだろう!

 というエゴを捨て、社内の次世代を担うリーダーにアイデアの種を植え付け

 発芽させ成果を上げさせる。



●マネジメント力ゼロ:任せられる人材が誰もいない・・・

 社長が素晴らしいアイデアを思いついた!でも自分ではやれない、

 任せられる社員もいない。日常業務をこなす人以外、誰もいない・・・。





【質問】さて、社長のマネジメント力はどのレベルでしょうか?





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