1931年、満州事変の勃発。

誰がやったのか諸説あるがそれは問題ではない。

満州事変にいたった背景は、日本の帝政ロシアに対する恐怖。

ロシアの不凍港を求めての南下政策は国家的衝動といっていい。



日本列島に短刀のように突き出した朝鮮半島を伝って、

ロシアの不気味な勢力が迫ってくる。

この脅威を少しでも小さくするためには、

日本とロシアの間に独立した近代国家があれば、

いくらか脅威は和らぐ。



そのために日本は李王朝の朝鮮に働きかけた。

しかし李王朝は中国清朝に従属的な姿勢をとり続け、

独立した国家になろうとしない。

その摩擦から日清戦争が起こる。

日本はこれに勝利。



遼東半島を割譲されたが、フランス、ドイツ、ロシアの

理不尽な三国干渉により手放さざるを得なかった。

その結果、朝鮮は空白地帯となり親ロシア派が力をつけ、

ロシアの脅威はますます高まることになった。



1904年、日露戦争開戦、日本の勝利で終わる。

ところがロシア革命によって生まれたソ連の南下政策は一層露骨になる。

これに対抗するには日本の力を北へ伸ばしていく以外になく、

日本は朝鮮を併合、満州国を独立させるに至る。



1937年、支那事変の勃発。

日本政府は不拡大方針をとる考えが有力だったが、

現地では戦線を拡大させ、戦争に突入していった。

広大な中国大陸に戦線を拡大することはまさに泥沼。

いくら敵を攻め落として占領しても、点と線でしか支配できない。



この戦線拡大を見てアメリカは日本に対する敵視政策を採る。

ABCD(アメリカ・イギリス・中国・オランダ)ラインの

経済政策で日本を兵糧攻めにした。



日本は中国大陸からの撤兵を視野に入れ、ABCDラインの解除を交渉した。

ところがアメリカは、日本が撤兵したらABCDラインを

どうするか話し合いに応じると回答。(ハル・ノート)



もし日本が撤兵し、交渉のカードを全て無くした結果、

ABCDラインは解かないと突っぱねられてもどうすることもできなくなる。



屈服してアメリカの言うがままになるか、戦って一矢を報いるか。

歴史や文化、伝統に誇りを持つ国であるならば、

相手の主張を唯々諾々と受け入れてその下にひれ伏すなどできることではない。

となれば戦う以外にないではないか。



【質問】1941年、どうして戦争は起こったのか知っていますか?



もちろん、この本が唯一正しい歴史というわけではありませんが、

とても公正な本という印象を受けます。