怒ると叱る。

その違いを区別していますか?



怒るとは、自分のマイナス感情をそのままぶつけること。

叱るとは、自分のマイナス感情は持ち出さず、

改善するべきこととその理由を伝えること。



これは言葉だけの話しではありません。

動作、態度、表情、全ての感情表現です。



パソコンのキーボードをバチバチ叩いたり、

ファイルをバーンと乱暴に置いたり、ボールペンをカチカチさせたり、

話し方がぶっきらぼうになったり、表情が無くなったり、

全てが怒りの表現です。



社長が怒りを見せる会社の社員は自分の身を守るために、

お客さん、売上、利益を差し置いて、

社長の顔色だけを伺うようになります。



社長から怒られないようにするためには失敗をしないことです。

だから「今までと違うこと」「今まで以上のこと」は

決してやらなくなります。



そして失敗、トラブルを出来る限り隠します。

よくわからないことも社長に相談しません。

そんなことを聞いたら社長に怒られるから。



社長に怒られた部長は課長を怒り、

部長に怒られた課長は課員を怒り、

この状態にどんどん拍車がかかってゆきます。



社長が怒りを見せる会社は「感情優先の風土」が生まれます。

お客さん、売上、利益よりも、

「好き・嫌い」「やりたい・やりたくない」「楽しい・楽しくない」

そういった基準で仕事を選ぶようになります。



「Aさんとは合わないので、一緒にやりたくありません」

「この仕事は大変なので、やりたくありません」

「プライベートで嫌なことがあったので、やりたくありません」



うーん・・・、恐ろしい。。

いったいどこの幼稚園でしょう。



社長が感情を垂れ流しにしていいことは何もありません。

心のブレを小さくしてゆくのが成長です。(たぶん

中小企業の場合、社長の心の成長が組織の成長なのです。



【質問】社長の感情のコントロールは、十分ですか?



怒りとは多くの場合、自分の「思いこみ・期待」が発端です。



どうしても怒りが湧いてしまう社長さんには、この本がおススメです。^^


アンガー・マネジメント (著)安藤 俊介