中小企業が次のステージに上がるためには、

社長が社員を信頼して仕事を任せる、

ことが不可欠になります。



ところが、多くの社長が信頼の意味を間違えています。

任せたのだから、よほどのことがなければ口を出してはいけない、と。

しかし肝心の任された社員は、それほど気負った様子もなく、

今までと変わらず、社長が口を出さなければだんだんと

仕事のクオリティが下がっているように感じます。



この状態は信頼できる状態まで育てていない、

ただの放任です。

それでも、本当に信頼できる状態まで育ったとしましょう。



これは本当にすごいことです。

しかし、信頼をしたとしても信用してはいけません。

信用とは言ってしまえば、通帳と印鑑を預けることです。



例えば社長から絶大な信頼をされている経理の女性がいるとします。

社長は彼女を信用し、通帳と印鑑を預け、チェックをしていませんでした。

もう何年もこの状態を続けてきたので、

社長にとってこれは当たり前の状態です。



しかしもし、この女性が突発的にお金が必要な事態になった場合。

例えば、家族が病気になってすぐにお金が必要、

社長に相談をしたいけれどもし万が一断られてしまったら大変なことになる、

お金を引き出してもしばらく見つかることはない、

見つかる前にお金を戻せばいい・・・。



このような状況で正しい判断をできるのは、

強くあろうとしている人間だけです。

信頼している、信用しているという言葉で、

このような判断をしてしまえる状況に社員を置くのは残酷なことです。



信頼できる社員を信頼するのは必要なこと。

しかし信用してはいけない。

悪いことはできないな、と思える仕組みをつくることが、

信頼、信用するための前提条件なのです。



【質問】信頼できる部下は、何人いますか?



悪いことをできないようにする仕組みも、優しさです。