「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
言わずと知れた福沢諭吉の『学問のすすめ』の書き出しです。
その後、こう続きます。(田島やや意訳)
生まれた時は誰でも一緒でも世の中を見渡せば、
賢い人もいるし、愚かな人もいる。
豊かな人もいるし、貧乏な人もいる。
貴い人もいるし、下人もいる。
その雲泥の差の原因は明確で、『実語教』に
「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあるように、
賢人と愚人の差は学ぶか学ばないかにある。
世の中には難しい仕事も簡単な仕事もある。
難しい仕事をする人を身分が重い人と言い、
簡単な仕事をする人を身分が軽い人と言う。
心を尽くし心配する仕事は難しくて、
手足を使う力役は簡単である。
だから、医者、学者、政府の役人、大きな商売をする商人、
多くの奉公人を使う大百姓などは、身分が重く貴い者である。
人は生まれながらの貴賤、貧富の差はない。
でも学び物事をよく知る者は貴人と富人となり、
学ばない者は貧人となり下人となる。
実益のない学問は後にして、
まず学ぶべきは人間普通日用に近い実学である。
【質問】学んでいますか? 社員に学ばせていますか?
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