マーケティングの名著、
ロバート・チャルディーニ博士の
『影響力の武器』からの紹介です。
あるとき、
アメリカの内国歳入庁(日本でいう国税庁)が、
脱税に対して次のような交付を出しました。
「多くのアメリカ人が、
支払うべき税金をごまかしている現状に対処するため、
違反者に対する罰則を厳しくすることにした」
その結果どうなったでしょう?
1年後にはもっとたくさんのアメリカ人が、
税金をごまかすようになってしまいました。^^;
この交付が出されたことにより多くのアメリカ人が、
「税金をごまかしている人がたくさんいる」
ということを知ってしまいました。
すると、
「みんなが税金をごまかしているようであれば、
自分もごまかした方がいい」
と考えるのはまあ当然ですよね。(笑
チャルディーニ博士は次のように述べています。
「多くのアメリカ人が、
自分たちが支払うべき税金の金額をごまかしている」
という言い方ではなく、
「支払うべき税金の金額をごまかすような人は、
たとえ1人だけだったとしても見逃すわけにはいかない」
という言い方をするべきだったと語っています。
これは中小企業の社内でも
やってしまいがちではありませんか?
例えば、
「営業会議の資料を前日までに出さなければいけない」
というルールがなかなか守られていない場合。
「多くの営業部員が資料の提出が遅れている」
ではなく、
「資料の提出が遅れるような人は、
たとえ1人だけだったとしても見逃すわけにはいかない」
と言いましょう。^^
これは『社会的証明』という、
みんなが良いと言っていることやみんながやっていることを、
無意識的に正しいことだと信じてしまう人間の性質です。
例えばこんな言い方はどうですかね?
「このメルマガを読んでいる人の98.7%は、
旅費規程を導入して余計な税金は支払っていません。
でもたとえ1人だけだったとしても、
余計な税金を支払っている社長を
私は見逃すわけにはいかないのです」
真に受けないでください。(笑
【質問】社会的証明、使えませんか?
たとえ1人だけだったとしても、見逃すわけにはいかない。^^
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