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司馬遼太郎の『竜馬がゆく』から、

田島が好きなフレーズ集です。^^


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すわるより歩けばよいではないか。

とひそかに考えた。

禅寺に行って、半刻、一刻の座禅をするよりも、

むしろそのつもりになって歩けばよい。


いつ、頭上から岩石がふってきても、

平然と死ねる工夫をしながら、

ひたすらそのつもりで歩く。


岩石を避けず、受け止めず、

頭上に来れば平然と迎え、

無に帰すことができる工夫である。


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衆人がみな善をするなら、

おのれひとりだけは悪をしろ。

逆も、またしかり。


英雄とは、

自分だけの道をあるくやつのことだ。


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男には、農夫型と猟師型がある。

野の片すみに安住して作物を植え、女房を愛し、

子を育てることによろこびを見出す型と、

山野を踏みわけ、山から山へと獣を追い、

ついには家郷を忘れる型のふたつである。


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ものの大意を大づかみにつかみ、

その本質をさぐりあてる才能。


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竜馬は、議論しない。

議論などは、よほど重大なときでないかぎり、

してはならぬ、と自分にいいきかせている。


もし議論に勝ったとせよ。

相手の名誉をうばうだけのことである。

通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は

変えぬ生きものだし、負けたあと、

持つのは負けた恨みだけである。


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「おれは奇策家ではないぞ。

 おれは着実に物事を一つずつきずきあげてゆく。

 現実に合わぬことはやらぬ。それだけだ」


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大人になっても竜馬は一人で歩いている。

人を手下にしようと思ったことは一度もなかったし、

人の手下になろうとも思ったことがない。

もともと城下の富裕な郷士の次男坊の生まれである。


自然、権力欲というものが薄かった。

ひとの上に立ちたい、

という気持ちがほとんどなかったといっていい。


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「籐兵衛、人間はなんのために生きちょるか知っちょるか」

と、竜馬は膳ごしにいった。


「事をなすためじゃ。ただし、ことをなすにあたっては、

 人の真似をしちゃいかん」


世の既成概念をやぶる、

というのが真の仕事というものである、

と竜馬はいう。

だから必要とあれば大名に無心をしてもよい。


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「人の一生というのは、

 たかが五十年そこそこである。


 いったん志を抱けば、

 この志にむかってことが進捗するような手段のみをとり、

 いやしくも弱気を発してはいけない。


 たとえその目的が成就できなくても、

 その目的への道中で死ぬべきだ。


 生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」



【質問】ピンとくるの、ありました?



たまに読み返したくなります。^^



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