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1.ミッション

似たような言葉に、経営理念、社是、社訓、使命などがありますが、

ミッションとしたほうが、若い人たちに受け入れられやすいと思います。

でも会社の雰囲気に合わせて選んでもらってOKです。



意味としては『どんな社会を実現するために、自社は存在するのか?』

ということです。



例えばこんな感じです。

・ 『家族の絆を強くする』ために存在する住宅販売会社

・ 『人々の健康な暮らしを作る』ために存在するレストラン

・ 『患者さんの生活の質を上げる』ために存在する病院

など



このようにミッションは社長の純粋な想いを結晶化したもの

と言えるでしょう。



ちなみに私のミッションは『全国の中小企業を元気にすること』です。^^



2.ビジョン

意味としては

『ミッションを実現するために、いつまでにどうなるか?』

という具体的なイメージです。



ミッションを現実のものにするためには、

ある程度の規模やポジションを獲得しなければなりません。



つまりビジョンとは成長した姿を現すものです。

そのためには、数値目標を伴うものがいいでしょう。

少し感覚的に古いですが『○○年に年商100億円になる!』

とかは分かりやすいですよね。



または『~分野でNo.1企業』など、分野、エリアを限定して

No.1を目指すのもアリでしょう。

ポイントはどんな状態であるのか具体的で魅力的なことです。



お客さんも社員も取引先も地域も、そして社長も

ビジョンを想像するだけでワクワクするようなビジョンにしたいですね。^^



3.戦略

ミッション=何のために、ビジョン=どうなる、を決めたら、

それを実現するためのビジネスモデルまたはポジショニングが戦略です。

さらにいいかえれば、ミッションを実現するために最も効果的な作戦、

とも言えるでしょう。



ビジョンと戦略の関係については二つあります。

一つは、実現可能な戦略があるからビジョンを掲げるパターン。

もう一つは、実現可能な戦略はまだない。

だけどとにかく先にビジョンを掲げるパターン。



コンサルティングの場では実現可能な戦略を提示して、

その戦略と擦り合わせビジョンを描くことが多いですが、

情熱型の経営者が走りだす場合には先にビジョンありきのほうが

劇的な未来が訪れる場合もあります。



ビジョン先行型と戦略併行型がありますので、

経営者の性格で使い分けることになるでしょう。



4.組織

戦略が描けたならば次に考えるのは戦略を実行するための組織です。



『組織は戦略に従う』

これは経営学の超大物、アルフレッド・チャンドラーの言葉です。

戦略を実行するために最も有効な組織を作りましょうということです。



ところが、これとは正反対の言葉を

企業戦略の父イゴール・アンゾフが述べています。

『戦略は組織に従う』

つまり組織に実行できる戦略しか意味がないということです。



どちらが正しい、正しくないということはありませんが、

『組織は戦略に従う』は人材が豊富な大企業向けで、

『戦略は組織に従う』は人材が限られた中小企業向けの印象です。



ということは、中小企業は無意識にやっていると

『戦略は組織に従う』ことになります。

だからこそ現実的な範囲で、『組織は戦略に従う』を意識して

組織を変えてゆくことが必要なのです。



5.戦術

戦略により組織が作られ戦術が実行されます。

戦術は目に見える日々の具体的行動と言えるでしょう。



以上、ミッションから戦術までの流れを解説してきました。

すでに組織と戦術だけがある普通の会社が、

社長の想いをミッションとして結晶化(言語化)することで

ビジョンと戦略が見えてきます。



しかしながら、今現在先の見えない企業経営をしているならば、

もしかしたらミッション、ビジョン、戦略がなくて、

旧来の組織や戦術だけがあるのかもしれません。



業績アップの方向に大きく方向転換しようとした場合、

旧来の組織や戦術に囚われていてはいけません。



どんな世界を実現するために自社は存在するのか

を明確にしたミッションから順番にすりおろしてゆくことで、

新たな戦略を導き出すことができるでしょう。




【質問】ミッション・ピラミッド、描けていますか?



勉強会で、描いちゃいましょう。^^



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